迷宮，岡崎城！隠された財宝！File.5～中学２年化学変化編～

＜File５．竹千代暗殺を防げ！＞
二酸化炭素中毒により兵糧攻めにも水攻めにも失敗した織田軍は，竹千代暗殺を計画した。信秀は，間者（スパイ）を料理場に潜らせた。当時，まだ庶民の料理でない豆腐料理は，竹千代の食事に出されていた。豆腐を作る時に豆乳を固める豆腐用凝固剤（炭酸アンモニウム）に仕掛けを仕組む計画であった。事前に察知した半蔵は，科捜研に持ちかけた。
半蔵「城之助殿，織田軍は，若君を亡き者にしようと，女間者を潜らせている。若君の好物である豆腐料理をねらっているらしい。何とかならないか？」
城之助「料理のことなら，あん！何か知っているか？」
あん「豆腐用凝固剤をねらっているんですね。私，料理が趣味なの！豆腐用凝固剤の袋を見たことがあるわ！確か炭酸アンモニウム（ＮＨ４）２ＣＯ３と書いてあったわよ。」
城之助「半蔵さん！女中らに『密室の蔵で豆腐用凝固剤を大量に加熱すると，毒を盛りやすくなるから，決して密室で加熱するな！』と伝えてください。」
　２日後，あえなく女間者を捕まえることができた。暗殺失敗に終わった。
半蔵「なぜ，分かったんだ？」
城之助「密室で大量に炭酸アンモニウムを分解すると，アンモニアの刺激臭と，二酸化炭素が発生する。密室だから，息が苦しくなり，顔色が悪くなるだろ！しかも，松平家の蔵は，地下室で，重い石の二重扉になっている。すぐには，出られない。アンモニア臭があり，顔色の悪くなった女中が間者だ！」

【炭酸アンモニウムの分解】
炭酸アンモニウムを加熱分解する。試験管ＡＢにＢＴＢ溶液を入れると，試験管Ａはアンモニア発生のため青色（アルカリ性）に、試験管Ｂは二酸化炭素発生のため黄色（酸性）に変わる。
炭酸アンモニウム　→　二酸化炭素　＋アンモニア　＋水



７月に理科実験教室がスタートしました。まだ，空きがあるので，ぜひ体験に来てください。４年生は，「電流計の使い方」を学習し，ブラックボックスにも挑戦しました。